地震が起きた時に、本当に怖いのは二次災害の火事もさることながら、地 震の揺れによる家具やテレビなどが凶器になることです。 耐震は地震に「耐える」が、人命を守るという観点でみると疑問です。 だから耐震施工を行い、免震システムを組み入れる事が建物にとって、住 む人にとっても大切なことです。これからは、耐震から免震の時代です。 |
建物と基礎との間に免震装置を設置し、地盤と切り離すこと で、建物に地震の揺れを直接伝えない構造です。 |
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ガル[gal]とは加速度の単位[cm/sec2]で、地震の大きさを示す指標の一つです。重力加速度≒980 [gal] です。 ・1995年 阪神淡路大震災818 [gal] (神戸海洋気象台南北方向) ・2004年 新潟県中越地震 897 [gal] (気象庁小千谷東西方向)などが観測されいています。 ※図中の加速度の値は、おおよその目安です。建物の構造、地震の大きさにより変化します。 ※図中の耐力壁や制震装置・免震装置などの配置はイメージであり、実際のものとは異なります。 |
地盤と建物が切り離されている為、建物に揺れが伝わりにくい。
構造躯体に「制振装置」を取り付け、建物に伝わった地震の
揺れを吸収する構造です。地震の揺れが上の階ほど増幅する
高層ビルなどによく用いられる技術です。
地震の揺れに対し、主に壁の強度を上げて耐える構造です。
建物が頑丈になればなるほど、地震の揺れは建物内部に伝わ
り、2階・3階と上がるほど、揺れが増幅します。
モイスTMは、これまでの内装ボードにはない驚異的な耐力を実現しました。
その力は、例えば人が接触した場合、その衝撃を吸収しい居住者を保護します。また下地の不陸に応答し、平滑な仕上げと気密を
保持します。
鋼球やローターにより、鉛直方向には高い鋼性を有しながら、水平方向の摩擦が極めて小さい支承装置です。 | |
フッ素樹脂加工を施したすべり材やすべり板を組み合わせることで、支承機能と減衰機能を有する装置です。 | |
摺動面の半径によって周期が設定でき、復元機能があります。また摺動材の摩擦の働きによって地震の揺れを小さくします。
建物全体を免震装置で支えるために、べた基礎と上部構造の間に設置する架台です。鉄骨、木材、鉄筋コンクリートなどの構造材が用いられます。 | |
免震装置が設置される基礎部分。 | THK「LMガイド」を使用した免震装置。建物を支え、軽く滑らかな動きで様々な地震に対応します。 | THK「ボールねじ」を使用した地震エネルギー吸収装置。地震の速度に応じて、揺れを小さくします。 | 地震時に動いた建物の位置を元に戻す役割を担います。 |